2014年04月30日

2014年4月25日福島大学に緊急要望書を提出いたしました。

 平成26年4月25日

福島大学学長

福島大学人間発達文化学類長

福島大学行政政策学類長

福島大学経済経営学類長

福島大学共生システム理工学類長

施設整備環境対策委員会委員の皆さま

 

          福島大学安全安心な教育環境をめざす保護者の会代表

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他17名

                         緊急要望書

3.11の大震災、原発事故以降、学生の放射線防護対策につきまして、キャンパス内の放射線量率の継続的な測定、除染、その他学生に対する放射線についての種々の取り組みに感謝申し上げます。

また、大学として、今回の震災、原発事故に関連する各種研究、地域の復興、地域貢献の活動に対して、公私の別なくご活躍されている先生方のお姿に敬意を表します。さて、お忙しい中まことに恐縮ではありますが、下記の要望をお聞き届けくださいますよう、なにとぞお願い申し上げます。

                           

 

 1.福島大学キャンパス内及び附属学校園の放射線計測データの公開について

要望1)公開データの測定箇所を20143月までの11カ所に戻してください。

要望2)キャンパス内の他の箇所の状況把握のために、ホットスポットファインダーを使用するなどして、より広範な測定を、定期的に実施してください。

理由:福島大学ホームページに掲載されている放射線金谷川キャンパスの放射線計測データの公開について、測定箇所が、20143月までは11カ所でしたが、4月から7カ所に減っていることがわかりました。このことに、大変なショックを受けております。特に屋外の測定場所はたった3カ所となり、これまで線量の高かった箇所の測定をやめてしまっています。一体これはどのような理由によるものでしょうか。

福島市内全域、そして福島大学金谷川キャンパスに広がる放射能物質による汚染は変わらずに続いており、線量は減じているとはいえ、簡単に基準値以下にならないことに対しては不安や心配は増しています。

キャンパス内の放射線量の数値については、一部除染実施後の場所では国の基準を下回っている箇所もありますが、201436日までの値を見ても、未だ基準を上回っている箇所があります。そして定点以外の場所については、どのように放射性物質が移動しているか全くわかりません。

残念ながら広大なキャンパスの汚染の全容は3年経った今も、私たちにはわからないままです。

線量測定は、学生に注意喚起し、被曝線量を必要最小限に減じる目的のためには絶対的に必要なことです。データの継続性の上でも、定点観測地点の維持は、最低限必要なことと思われます。また学内に環境放射能研究所を有する大学の使命を考えましても、可能な限り多様な測定法でキャンパス内の環境放射能を調べ、公表するべきです。

2.キャンパス内の土壌汚染濃度についての要望

要望3)キャンパス内の土壌汚染濃度、特に多くの学生が頻繁に使用するグラウンド、金谷川駅側の門から講義棟までの道沿いの土手、また、空間放射線量が基準値を上回っている箇所、また放射性物質がたまりやすいと推測される箇所などの土壌汚染濃度を測定し、発表してください。

理由:3年経って、さまざまなデータを検証すると、空間線量率だけではグラウンドの除染後に森林からどの程度の放射能が飛散してきているのか把握できないため、経時的な土壌汚染濃度の測定も重要ではないかと実感しております。上記空間放射線量率の測定と公表に関する要望についての理由に加え、放射性物質の経口摂取(運動時など口で息を吸い込む時)についても大変気になります。

福島県ホームページ 定時降下物環境放射能測定結果のページhttp://www.pref.fukushima.lg.jp/sec_file/monitoring/m-5/koukabutsu2014-0101-0131.pdf)の記載事項に「地面が乾燥している時に強い風が吹くと、じん埃が地表面から舞い上がりやすくなります。 被ばく線量の低減や一般的なじん埃の吸入量低減の観点から、 土ぼこりが舞うような風の強い日に外出する際は、マスクの使用や帰宅後のうがいなどに心がけましょう」と書いてあります。内部被曝の大半は呼吸での取り込みによるものという研究もあります。空間放射線量率が低くなったとしても、土壌が汚染されているのであれば、それを意識して生活することは絶対必要です。そのためにも土壌汚染濃度を測定してください。

3.放射能汚染に関連する健康診断の実施について

要望4)再三お願いしていますが、学生の甲状腺のエコー検査、血液検査、尿検査を実施してください。

理由:福島県内で、甲状腺がんにかかった子どもの数は「悪性または悪性疑い」を合わせ現在75名となっております。これは、原因は何にせよ、私たちにとって驚愕に値する数値です。また幼児・児童に比べ、思春期年齢以上の子どもに多いという事実も心配を増大させます。

201421日、16日に当会主催で甲状腺検査を予定し、16日は大雪のため中止となってしまいましたが、1日に受診した学生の数は告知期間も短い中、14名でした。学生のニーズはあるということです。ぜひ、大学として実施していただくよう、切に要望いたします。尿検査・血液検査につきましては、まず、そのような健康診断の方法があることを学生に示してください。尿検査は簡便かつ比較的正確に内部被曝を検出することのできる方法です。学内に、そのための設備を置いていただくよう要望いたします。また甲状腺のエコー検査・血液検査につきましては、一般健康診断時に追加し、また費用の助成についてもご尽力ください。

4.学生への注意喚起について

要望5)風の強い日のマスク着用、食品の放射線量測定など、内部被曝を可能な限り低減するよう、学生に繰り返し注意喚起をしてください。また、測定器設置などの環境整備を速やかに進めてください。

理由:上記要望3)の理由に記したように、県のホームページに記載されている注意事項なのですから、学生はその注意を知らなくてはなりません。繰り返し、徹底して伝えてください。また飲食による内部被曝に関しては、学生が自主的に自分の内部被曝量を低減させる対策を講じられるような環境が必要です。

<最後に>

確率的影響にしきい値がない、放射線に安全な値がない、という低線量被ばくに関する国際的なコンセンサスに加え、欧州放射線リスク委員会の委員長であるクリス・バスビーの予測では、内部被曝と慢性被曝を考慮して、原発から100キロメートルの地域での今後50年間の過剰がん患者数は20万人、そのうち半数は10年以内に発病となっています。放射線に関する個人の感受性については、今推測する手段がありません。もしも福島大学の学生が今後10年以内にがんにかかったら、放射線防護対策について福島大学は責任を問われる立場にあります。空間放射線量率を定期的に測定、公表して外部被ばくを低減し、予防原則に基づいた徹底した防護対策を学生に呼びかけることこそが、今できる最善の方法です。なにとぞよろしくお願いいたします。

以上

急を要するものと認識しておりますので、速やかなご判断、対応をお願いいたします。

 

posted by 311・≧19 元福島大学保護者有志の会 at 11:35| Comment(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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